「ミリオン出版」にはいい思いでしかありません
「S&Mスナイパー」や「ティーンズロード」「GON!」「URECCO」「実話ナックルズ」で知られる「ミリオン出版」がその歴史に幕を下ろすそうです。
ミリオン出版では「実話ナックルズ 漫画BAD」誌にマンガを連載させていただきました。
数年前、僕がポートフォリオをかかえて編集部へ営業に出向くと、N編集長みずからが応対してくださり、そのころちょうど創刊準備中だった「漫画BAD」の作家陣のなかに僕をむかえてくださったのです。
昨今の打ち合わせはほとんどが電話とメールで済んでしまうのですが、「漫画BAD」の打ち合わせは編集長がわざわざウチの近くの駅まできてくださり、喫茶店や居酒屋で差し向かいでおこなわれました。
仕事の話もそこそこに、おたがい好きな映画やロックの話題でおおいに盛り上がったものです。
メールのやりとりでも、文面の最後に「この間おすすめしてくれたCD、買いましたよ!」など追伸が添えられていたり(僕も編集長おすすめの鈴木則文監督の自伝を買って読みました)、原稿を納品したあとも電話で直接感想を伝えてくださったりと、本当に楽しい仕事でした。僕のような、他人と会わずに家で黙々と作業をする人間には、そういう気づかいがとてもありがたいのです。
ミリオン出版そしてN編集長には感謝しかありません。本当にありがとうございました。