「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(2015)
もう1回観たいという一念やみがたく、久しぶりに劇場へ2回駆けつけてしまった。
濃厚で過激なカー・アクションの畳み掛けの素晴らしさは言うまでもないけれど、それと同じくらい僕が魅了されたのは映画全体を包む圧倒的な非現実感でした。
荒れ果てた大地、突如巻き起こる砂嵐、異様な改造をほどこした車両の大群、アングラ劇団員のような見た目のウォー・ボーイズ、フリークスなどなど、徹頭徹尾非日常が映しだされる。暗い映画館の中に映しだされたそんな世界で繰り広げられるアイデア満載の立ち回りは、まるでサーカスの曲芸ですよ。
興奮と同時に懐かしさがこみ上げてきました。子供のころ映画館で胸を躍らせていたのは、この非日常が味わえたからだよなぁ、と。個人的にはですね、近未来なのにスマホやインターネットがいっさい出てこない! それがより現実感を失わせてくれて嬉しかったですね。Blu-ray買って、酒飲みながら繰り返し鑑賞したいです。
脇役もそれぞれ個性的で、メタルギター弾きには大喜びしましたが、イモータン・ジョーの砦に住んでいるちびっ子ウォー・ボーイたちがなんだか可愛かったなぁ。