「吸血鬼ゴケミドロ」(1968)
連日の真夏日。なにも考えられないし、なにもしたくなくなりますよ、そりゃ! 冷やし中華を食って、大量の酒を飲むことが生きてる証みたいな。いや、ほかにも納涼というか、暑気払い、もしくは夏の風物詩といえば「ホラー」とか「怪談」ですか。そういえば、最近、一龍斎貞水ってなにしてるんだ?
ケーブルテレビで放映されていたので、寝っ転がって観てました。初見じゃないってこともあるけど、いかんなぁ、オープニングから、すっかり気分は和んでいるのでした。
吉田輝雄という俳優、故・石井輝男監督の映画に出演していた印象が強烈だったせいか、マジメに熱演すればするほど、観てるこっちは笑いがこみあげてしまうんだよなぁ。それはそれで、立派な個性だけど。
とどのつまり、この映画は高英男の存在で成り立っていると言い切っていいんじゃないスか。この方、本業は歌手なんですよね。怪演です。ホントに見てて、気味が悪いです。ある朝、目が覚めて、鏡を見てこの顔が映ってたら、どうしよう。そんな要らない心配をしてしまうほどです。
救いがないです。子供のころに観ていたら、トラウマになるんだろうなぁ。そんなことを思いながら、結局その晩も酒をあおってしまったのでした。