「バットマン ビギンズ」(2005)
ただでさえ悪人退治という稼業はラクじゃないのに、バットマン、いやブルース・ウェインはあまりにも孤独だ。ひとりで黙々とコウモリ型の手裏剣を削ったり、防御スーツを黒く塗装する彼を、滑稽と笑ってはいけない。話相手がおらず、自分ひとりで考えごとをしていると、人間、独善におちいってしまいがちなのである。理解のある執事はいるけど、親子ほど歳がはなれている。本業のカモフラージュのための、セレブ相手の薄っぺらい豪遊。虚しい…。ペットでも飼えば、気持ちが和むだろうに。あ、それが洞窟のコウモリなのか。ため息…。DVDを買ってしまったら、再びこの重厚な孤独感と対峙しなければならない。それを避けるためにチャプター機能というものはあるのかも。
関係ないけど、ヒロインがノーブラ。