「パシフィック・リム」(2013)
2D字幕版で2回観たんです。 面白かったですね。 大昔にビデオで観た『ロボ・ジョックス』って映画を思いだしましたよね。大予算を投じた、大マジメな、高層ビル程のバカでかいロボット(イェーガーか)とモンスター(あ、KAIJUか)の格闘。 取っ組み合う前にしっかり見栄をきる。CGで作っているハズなのに、まるでブリキ細工のように吹き飛ぶ自動車。香港を舞台に繰り広げられる一大決戦は、語弊を恐れずに言うならば、最高のバカバカしさに溢れていました。
しかし、それにもまして僕の胸を躍らせたのは、なんというか、破壊の美学ですよ。半壊したイェーガーがアラスカの平原に崩れ落ちるオープニングにはじまり、人類が総力を挙げて作りだした人型巨大兵器が、慈悲のかけらもない怪物に次々と頭を叩き潰され、強力な酸で身体を溶かされ、腕を食いちぎられる。その容赦のない暴力の描写に、恍惚と郷愁の念がどうしても湧いてくるのでした。
クールジャパンに縁がなくても、本多猪四郎やハリーハウゼンを知らなくても、連日の猛暑で乾いた心に潤いをもたらす娯楽大作。映画館の大スクリーンで観ないと楽しさ半減かも。