BULL OF THE WOODS - 13th FLOOR ELEVATORS
今年初めて購入したCD。2枚組なのに、Amazonで¥1074。おい…なんでこんなに安いんだよ。こう、頭にくるぐらい寒い日々が続くとネット通販は非常に便利なのだけれど、まだ、欲しいブツは自分から店に出向いて買うという、古い思考が染み付いてるんでしょうね。
さて、エレヴェーターズが1969年に発表した、前2作に比べやや地味な位置づけの本作ですが、このデラックス・エディションは買わなきゃ損でしょ。ディスク1に、68年にリリース予定だったのに、フロントマンのロッキー・エリクソンがいよいよドラッグにむしばまれてしまったためにお蔵入りになった幻のアルバム『A Love That's Sound』からの音源を8曲収録しているという。とりわけ、個人的に60'sサイケデリック・ソングの最高傑作だと思っている「May the Circle Remain Unbroken」のステレオ・ミックスがじつに嬉しい。
垂れ流しエコーの明け暮れが織りなす、サイケデリックの極北。もうサイケというより、なんか別の次元から送られてきたメッセージのよう。奇しくもバンド解散後、精神を病んだロッキーは火星人とテレパシーで交信をはじめ、入院を余儀なくされてしまうんですよ。ブックレットも充実! これは時間がある時に辞書を片手に読もう。