AIN'T THAT A BITCH - JOHNNY GUITAR WATSON
僕が遅まきながら、ヒューストン出身のブルースマン、ジョニー・ギター・ワトソンのこの傑作を買ったのは、彼の訃報を知った後でした。ワトソンは1996年、来日公演の最中、ステージの上で心筋梗塞で倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまったのです(享年61歳)。
女性2人に首輪をはめて床にはべらせているジャケもなかなかのインパクトですが、いざCDを再生してみて驚愕! なに、このビート!? なんなの、このホーン・セクション!?
なによりも、このギター・サウンド。テキサス・ブルース特有の乾いたペキペキの音に、ちょっぴりまろみを効かせてペナペナにして、あえて手数を抑えたような奏法。一聴して、なんだか安っぽくて浮いているような印象を受けてしまいましたが、だんだんこれがクセになるんですよ!
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シンセなんかも大胆に取り入れて、R&Bやファンクを融合させた、プログレッシブ・ブルース!? すこし大げさか。『A Real Mother For Ya』とともに、いまだに愛聴している次第です。