フセインをドームに呼ぶ
たまには部屋の掃除でもするかぁ、と収納スペースに積んである、ガラクタ同然のあれやこれやを引っぱりだしていたら、昔スクラップしていた東京スポーツ(東スポ)の記事をまとめて発掘してしまい、思わず読みふけってしまったんですが! プロレス界が元気だったころの東スポの1面記事には幾度となく楽しませてもらってましたよ。
堂々と紙面に躍る「シン精神異常悪化」の文字! 清々しいよねぇ。プロレスファンだってほとんどのヒトは忘れているであろう「グレーテスト18クラブ」。初代王者に認定された長州力とタイガー・ジェット・シンとのシングルマッチへ向けた、結局は話題づくりのパフォーマンスなんだけれども。どうせウソをつくならデッカいウソ!
サダム・フセインを東京ドームに呼び、レフェリーを務めさせる。良識ある大人なら「そんな馬鹿な」と一笑に付してオシマイのところ、どーですか、この猪木の真剣なまなざし。1973年に新宿の伊勢丹のまえで、これまたシンに路上で襲撃されたりと、「リングのなかでおこっていることだけがプロレスではないのだ」と、我が身を挺して我々に教えてくれた男。それがアントニオ猪木なんですね。