「28週後…」(2007)
なんというか、ゾンビ映画って、いまホントに流行っているんですね。僕はとくにこのジャンルの映画が大好きってわけではないけれど、気がつけば劇場でいくつか観てるもんなぁ。
映画の冒頭から、かなーり絶望的なムードが漂っているんだけど、じつに恐ろしい映画ですよ。血に飢えたゾンビ(正しくはウイルス感染者)が全力疾走でせまってくる怖さは当然として、肉親への愛情なり、未来に希望をたくしている人々が全然むくわれないんですよ。絶対に意識して脚本を書いてるわぁ。ロンドンが米軍の監視下に置かれている、という設定を知って、嫌な予感がしたんですけど、期待(?)を裏切らないなぁ。トンデモない事態に発展していくんですよ。しっかり暖房が効いてる館内のはずなのに、思いっきり寒々しい気分が味わえました。
閑散とした大都会を舞台に、人間とウイルス感染者の闘いを描く、というおおまかな設定は同じだけれど、結局なにがやりたかったのかよく分からなかった「アイ・アム・レジェンド」よりは、はるかによく出来ているなぁ、と思いました。ただ、「面白い」イコール「楽しい」ではないので、観終わって、元気がでるかどうかはちょっと分からない。
「走るゾンビ」かぁ。僕はフラフラ歩くゾンビが好きなんですけど。やっぱ、あの、真綿でジリジリ首を絞められるような怖さですよ。というかね、ゾンビが走ると、カメラがグラグラして、なにがおこっているのかよく分からんのです。