KISS OF DEATH - MOTӦRHEAD
前作「INFERNO」から2年ぶりに、我らがMOTÖRHEADが、ニュー・アルバム「KISS OF DEATH」をリリースしました。
なんというか、これが1975年に結成された熟練バンドの音なんでしょうか。この爆走っぷりは自意識過剰なのか、無意識過剰がそうさせるのか。MOTÖRHEADやCRAMPSのようなバンドの曲は、興味がないヒトが聴けば、どれもこれもおんなじ、マンネリ、ワンパターンだと感じるでしょう。でも、ファンの贔屓目からすると、それは彼らの曲には駄作はない、という褒め言葉に変換されるんですよ。もちろんこれは、メンバーのほとんどが鬼籍にはいってしまったRAMONESにもいえることです。今作も轟音にまみれたハイスパートなナンバーの畳みかけですが、途中にサラリとアコースティック・ギターをフィーチャーした「God Was Never On Your Side」を盛り込むあたり、う〜ん、リスナーのツボを心得ていますよ。
レミー・キルミスター総帥、61歳。今日も地球のどこかで、コーラのジャック・ダニエル割りを飲みながら、リッケンバッカー製のベースをギンギンに歪ませてコード弾き。山の麓での野外ライブの途中、轟音で雪崩が起きたって噂は本当なの? キース・リチャーズはすっかりいぶし銀、ミック・ジャガーは連日ジム通い(たぶん)。ストーンズは大丈夫! だからレミー、酒と煙草を愛しながら、死ぬまで生きろよ!