居酒屋舌偵
土山しげる先生の最新刊がでたっての!「週刊漫画ゴラクSUPER増刊」「別冊漫画ゴラク」に連載されたものをまとめた、その名も「居酒屋舌偵」。もうタイトルだけでめまいを覚えるのに、B級グルメとミステリを合体させちゃったかぁ。古本屋に並ぶまで待てないので、さっそく購入しました。
撲殺された被害者のネクタイに、黄色いシミが…!刑事がつぶやく。「あいつの舌を借りるか!」。仕事を放っぽりだして、あいつ=居酒屋「アラカン」の大将・嵐勘十朗が、ネクタイのシミをなめる。汚いとか、聞き込みしろとか、鑑識課にまかせろとか言ってる場合じゃないぞ、なぁ?事件は現場で起こっているんだ!読み切り連載ということもあって、あまりにもハイスパートに、次々と事件は解決。カウンターで酒を呑みながら刑事が「苦労時代の食い物を忘れてもいいが、カミさんの存在を忘れちゃいけねェやな」。「そうすね。旦那もツケ忘れねェで下せェよ」「ブッ!わ、分かってらァ!」。ほとんど毎回、アラカンのたまったツケのボヤキで終幕。おい。ワンパターンだからオモロいんだって!御都合主義だから安心して読めるんだって!この漫画で、トッポギという韓国料理の存在を知った次第。
寝っ転がって読み進めるうちに、グルメ漫画界のレジェンド・たがわ靖之先生の「夜の料理人」を思いだしました。アッチは主人公の板前が、夜な夜な自分の手で悪人を料理しちゃうんだけど。