まさにツームストン
今年の風邪はじつにタチが悪いのです。なんとか体調は落ち着きを取り戻しましたが、先週末は、発熱と悪寒で、床に伏せっていました。元気があればなんでもできる。そして、元気がなければなんにもできない。逆もまた真なり。というワケで、布団のなかでマンガばかり読んでいたのですが。
そのなかの1冊がこれ、「パチンコファイター・猛牛天山!!」。作画はなんとまあ、土山しげる先生です。ストーリーは「オフの日はもちろん、地方に来ている時も、空いている時間はずっとホールにいる」新日本プロレス所属のレスラー・天山広吉がひたすらパチンコを打つ、それだけ。有り金を吸い取られ、ボヤく天山。ドル箱を積み上げて、読者にいばり散らす天山。それだけ。あまりありがたみのないコラムもふくめ、とても知り合いには勧めることができないマンガではありますが、頭がフラフラでなにも考えられないときには、こういうのも悪くないかも…。
・試合どうした! 新日プロ異常事態 [2006/01/26]
西村修と成瀬昌由の退団が決定。3度目の交渉も保留となった天山広吉は事態の打開へ代理人交渉をぶち上げた。
「9割は納得した。シリーズにも出るつもり」と、シリーズ開幕直前でようやく峠を越え、ホッと一息ついた天山だったが、退団も脳裏をかすめた3度の交渉で精神面はズタボロ。「1人では決められない。うちに帰って聞いてみないと。こう何度も行ったり来たりするなら、最初からうちのを連れてくればよかった。プロ野球みたいにそういう制度があってもいい」と、会社と家庭の板ばさみは二度とゴメンだとばかりに、一家の絶対的君主、理絵夫人を代理人に指名した。(中略)
「今度は骨のあるヤツを連れて来い」と、IWGPタッグ王者としてフロントにプレッシャーを与えたパートナー、蝶野正洋とは対照的に、「帰って子供を風呂に入れんと、また怒られてまう」と、次期シリーズの話もそこそこに、力なく事務所を後にした天山。今、猛牛に必要なものは次期挑戦者ではなく、風呂掃除の免除と心のケアなのかもしれない。(「内外タイムス WEB」より引用)
結局天山は、年俸大幅ダウンでサインしたらしいけれど、仕方ないだろ、昨年2月の大一番の試合で、脱水症状でKO負けという、まったく想定外の醜態をさらしてしまったんだから(スポーツナビ参照)。しかも試合前に「進退を賭けて試合にのぞむ」なんてうっかり発言してしまったので、復帰後のコメントも歯切れの悪いものでした。
それにしても、風邪をひいて水分補給が欠かせないときに、脱水症状レスラーのマンガを読む…。その時はまったく気がつきませんでしたが、この世は、意外なところで不思議な縁が結びついているんだなぁ…。PCの前でこの文章を打ちながら、僕はそんな感慨にふけっているのでした……ウソ!!