オーグロ慎太郎の「新・夜明けのない朝」

生まれる時代を間違えたような気がするけど、それでも生きてるイラストレーター。お仕事は随時承っております。Contact me. : cannabis●ce.mbn.or.jp(スパム対策のため、●を@に変えてご使用下さい) http://shintaro-ooguro.com

コミック雑誌なんかいりますよ

goraku

あ〜疲れてる…。ところで、現在僕が毎週買っているマンガ誌は週刊漫画ゴラクだけなんですが、そのなかでも真っ先に読むのが、土山しげる「喰いしん坊!」なんですよ。フード・ファイトがテーマなので、登場人物がとにかく喰う! 毎週喰って喰って喰いまくる! 主人公の大原満太郎が朝の通勤の途中に、立ち食いそば屋で大盛りの天玉そばを食べて、昼休みに社員旅行の弁当を決めるために、7品の弁当を食べつくし、それだけで1回の連載が終わってしまった回もあったほどで、いや〜読んでて気分いいですよ、ホント。今週からは、大原が大食い道をきわめるために修行の旅にでてしまうんです。おそらくは行く先々の名産品を喰いまくってくれるんでしょう。頭カラッポで楽しめるマンガです。

kuishinbou

ついでに語弊をおそれずに書いてしまうけれど、マンガはくだらなくていいんですよ。むかし、ある週刊誌の読者欄に「私は○○(作品名)を読んで、文学作品に匹敵する感動をうけました」みたいな投書が載ってましたが、そんな胃もたれしそうなマンガ、僕はごめんですね。気晴らしにならないじゃん! 「マンガとはなんぞや!?」って、マンガはマンガですよ。できの悪い映画を「まるでマンガのような御都合主義で」と評している文章をたまに目にしますが、そういうモンなんですよ、マンガって。

ちょっと話が脱線してしまいました。以前連載していた「食キング」にもいえることですが、土山しげるという漫画家、ひとが料理を食べる描写がとてつもなく巧いです。「喰いしん坊!」の第1話は、大学の柔道部員のカツ丼の早食いチャレンジのシーンから始まるんですが、その約10ページ、お見事というしかありません。これぞプロフェッショナル。そして高級料理ではなく、徹底してB級グルメにこだわる姿勢に意地を感じます。この辺はビッグ錠にも通じるところがありますね。土山先生、応援してます、これからも頑張ってください!!

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