オーグロ慎太郎の「新・夜明けのない朝」

生まれる時代を間違えたような気がするけど、それでも生きてるイラストレーター。お仕事は随時承っております。Contact me. : cannabis●ce.mbn.or.jp(スパム対策のため、●を@に変えてご使用下さい) http://shintaro-ooguro.com

The Golden Cups - The Singles Collection

 
 
 

f:id:s-ooguro:20141129192731j:plain

11月5日にザ・ゴールデン・カップスのアルバムがリイシューされたというニュース

ザ・ゴールデン・カップス | The Golden Cups - UNIVERSAL MUSIC JAPAN

を読み、ふと思いついた。カップスのシングルだけを集めた編集盤ってあるんだろうか? ざっと調べても見当たらない。それなら、iTunesを使って自分で作ってみようかという気分!

まずは曲目をリストアップ。

1.いとしのジザベル
2.陽はまた昇る
3.銀色のグラス
4.ドゥー・ユー・ノー・アイ・ラヴ・ユー
5.長い髪の少女
6.ジス・バッド・ガール
7.愛する君に
8.クールな恋
9.過ぎ去りし恋
10.午前3時のハプニング
11.本牧ブルース
12.4グラムの砂
13.ルシール
14.君は僕に首ったけ〜悲しき叫び
15.蝶は飛ばない
16.もう一度人生を
17.にがい涙
18.悪魔にだまされた
19.人生は気まぐれ
20.たったいちどの青春

上記のうち、ライブラリにない未入手の17〜20を、また、1はファーストアルバムに収められているものとはアレンジが異なるシングルバージョンをiTunes Storeでサクッとダウンロード購入。んで曲順なんかをあーだこーだいじって、勝手にアルバムタイトルをつけてやれば、自家製『The Singles Collection』の出来上がり!

f:id:s-ooguro:20141129192745j:plain

カップスはあくまでライブバンドで、R&B以外の日本語の曲のレコーディングには消極的だったなんて話はメンバーのインタビューを読むとよくでてくるけれど、こうして通して聴くと、いやいやどうして素晴らしい曲ぞろいだったりする。ガレージ・パンクそのもの!といった2・3・6、あまりにもサイケデリックな10、クリームが歌謡曲を演奏したらたぶんこうなる的な16などなど。なかでもデイブ平尾とエディ藩による珍しい日本語オリジナル・ナンバーの17! ザ・バンドと後期ビートルズを思わせるじつに味わい深い一曲に仕上がっています。

その一方、ラストシングルのB面となる20では、歌謡曲にむりやりハードロック調のギターをかぶせるヤケクソ気味のアレンジになんだか投げやり感が漂っているのだけど、この2ヶ月後、沖縄でのライブ演奏中に漏電による火災でほとんどの楽器が消失。1972年1月、バンドはひっそりと活動に幕をおろしたそうです。

f:id:s-ooguro:20141129193105j:plain