KADAVAR - KADAVAR
古きをたずねて新しきを知るのではなく、たずねたまんまそこに住み着いてしまったような音楽性のバンドが相変わらず好きなわけですが、最近になって、ドイツはベルリン生まれのKADAVARというバンドを発見。YouTubeで彼らの「Forgotten Past」というタイトルのヘヴィ・サイケ・ブルースを聴いて思わず涙目になり、即CD購入という次第。
ブラック・サバスを箸でさらに100回こねた後にくさや汁をぶっかけ、そのままガレージで寝かせてじっくり熟成させたような暗黒サウンド。コールタールの沼を重戦車が行進するようなストーナー・ロックですが、ブルー・チアーやホークウィンドはともかく、日本が誇るフラワー・トラヴェリング・バンドもリスペクト(引用)されていて、細かいなぁ、とワイン片手に泥酔しながら感心してしまいました。クドい、重い、むさ苦しい。眼を閉じて映る黒い太陽は、クラウト・ロックの森の中で見上げたものと同じだったかも…うわ〜、ホント頭がクラクラしてきますね、コレ。いい買い物しました。