HEAVIER THAN A DEATH IN THE FAMILY - 裸のラリーズ
2010年の現在でも、1967年に結成された、日本が世界に誇るサイケデリック・バンド、裸のラリーズ(Les Rallizes Denudes)について我々が知りえる情報はまだまだ少ない。なんせ、リーダーの水谷孝が、長いキャリアのなかでインタビューに応じたのはわずか1回だけ(ここのブログで読むことができます)! ウィキペディアの内容も貧弱なまま。
ジュリアン・コープの大著「ジャップロック サンプラー」によって、水谷が初期のブルー・チアーとヴェルヴェット・アンダーグラウンドに天啓を受けた、などのエピソードが明るみにでたけれども、この本の記述を真に受けすぎるのも、なぁ。水谷は恐山の風下にある部屋に引きこもっているんだそうだ。「恐山」って…。行ったことあんのか、あーた。
そんなラリーズのアルバムが輸入盤として購入できます。そのなかの1枚「HEAVIER THAN A DEATH IN THE FAMILY」。
「Strong_Out_Deeper_Than_The_Night.mp4」をダウンロード
そりゃあもう怒涛のフィードバック・ノイズとディレイ・エコーの嵐なんだけど、楽曲の構成はいたってシンプル。「夜、暗殺者の夜 (NIGHT OF THE ASSASSINS)」なんて、タイトルは物騒だけれどもメロディやベース・ラインがキャッチーで好きだなぁ。世間で言われるほど、聴く者を選ぶ音では ないと思うんだけど。伝説ばかり先行してもね。やっぱり音楽は多くの人に聞かれるべきですよ。