オーグロ慎太郎の「新・夜明けのない朝」

生まれる時代を間違えたような気がするけど、それでも生きてるイラストレーター。お仕事は随時承っております。Contact me. : cannabis●ce.mbn.or.jp(スパム対策のため、●を@に変えてご使用下さい) http://shintaro-ooguro.com

妖怪人間ベム

Yokai_ningen_bem_01

Yokai_ningen_bem_03 「はやく人間になりたい!」のフレーズでスッカリおなじみ。昭和43年放送とはいえ、くりかえし再放送されてきたし、ダウンタウンが「ごっつええ感じ」でネタにしていたので、決していまどきの皆さんに縁がないアニメーションではないと思います。

「Yokai_Ningen_Bem_op.mp4」をダウンロード

Yokai_ningen_bem_cover アニメ版よりも知名度が低いであろう、田中憲先生のペンによる、少年誌「ぼくら」に9回にわたって連載されたこの漫画版。じつは僕も最近になって読んだのですが、これが、なんというか、少しクセが強いアニメ版と異なる愛らしいタッチで、読むものを和ませてくれます。単行本の帯にもデッカく記されていますが、本作の大きな特色は、アニメ版では語られていなかった、3人の妖怪人間の誕生の秘密が明かされていることでしょう。

Yokai_ningen_bem_02

一読して、ウ〜ン、そうだったのか。時代とのズレを考慮してのオミットだったのか。それにしても「妖怪」の定義って…、おっとヤボな勘ぐりをしてしまうところだった。人間の友だちを作ろうと張りきる、寂しがり屋のベロ。そんなベロを気遣う、仲間思いで人情味あふれるベムとベラ。漫画って、こういうモンだよなぁ。

100509