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オーグロ慎太郎の「新・夜明けのない朝」

生まれる時代を間違えたような気がするけど、それでも生きてるイラストレーター。お仕事は随時承っております。Contact me. : cannabis●ce.mbn.or.jp(スパム対策のため、●を@に変えてご使用下さい) http://shintaro-ooguro.com

実録WJ「地獄のど真ん中」

Puroresu プロレス マンガ

先日、とうとう「プロレスリング・ノア中継」の放送打ち切りが正式にアナウンスされてしまったわけですが(スポーツナビ)! 時を合わせて、宝島社から「別冊宝島・プロレス下流地帯」が発売されました。
Puroresu_karyu_chitai_cover もちろんこのムックのメイン記事は、日本マット界の「勝ち組」だったはずの、ノアの凋落の原因、団体の内情なんですが、巻末におさめられた、原田久仁信先生のペンによる劇画「実録WJ『地獄のど真ん中』」。これがサイコーに面白いんです。「WJ」…。アントニオ猪木に再度反旗をひるがえした長州力が2002年に旗揚げした、いまや伝説の団体。

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Riki_choshu_3 「ゴマシオ」の異名を持つフロントの永島勝司に、甘えたり怒鳴られたりしている、このふやけたオバサン顔の中年男、誰?ってぐらい、革命戦士・長州の顔の崩れっぷりがたまりません。どういう事情か、やけに荒っぽい原田先生のペンさばきによって、ビミョーに顔のデッサンが狂った、天龍、谷津、健介ら、いかつい顔の男たちも、あまりにも杜撰だった団体経営を綴る物語のなかでは、これまたどうして、じつに味わい深くなるから不思議。WJのお粗末な顛末を知っているプロレスファンなら、冒頭の、豪快で呑気な忘年会の場面で、切なさ有り余って、転じて爆笑ですよ。

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スポンサーが提供した1億円を、アッという間に遣いきる、レスラー&経営陣たちの目ン玉飛び出る金銭感覚。億単位の負債を抱えているのに「オヤジ! おれの今日のギャラは?」と無邪気に尋ねる長州がカワイイ。悲劇として読むもよし、喜劇として読むもよし。久しぶりに登場した、プロレスマンガの傑作です。

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