「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」(2007)
なんというか、ひっさびさに娯楽映画の王道を観たような気がしましたよ。このノリの軽さ、小気味よいテンポ、ヒーローたちの適材適所な活躍、そして92分という上映時間。これらの要素、オモロい映画の当たり前の条件なのかもしれないけど、その当たり前のことがじつに新鮮に感じられるんだから、不思議。
最近のアメコミ・ヒーローの映画はやたらと「ヒーローだって人間なんだ」「ヒーローだって、偏見や恋愛で悩むんだ」ということを前面に押しだしますが。それによって作品に深みがでるかもしれません。格調高い仕上がりになるかもしれません。でも「楽しく」ないんですよ。よくできてるけど、楽しくない。具体的な作品名は挙げませんが。それにひきかえ、この映画の能天気ともいえる浅さ! これでイイんですよ、少なくとも、いまの僕には。
ありきたりで御都合主義なストーリーかもしれません。子供向けかもしれません。しかしッ。僕はこの映画、好きです。以上。