非現実の王国で
先日、展覧会「ヘンリー ダーガー 少女たちの戦いの物語 - 夢の楽園」を観に品川へ行って参りました。ヘンリー・ダーガーって誰? という方は、とりあえずウィキペディアを参照してください(えらく簡潔な記述ですが)。
最期までひたすら孤独だったダーガーの人生、文字どおり、彼のライフワークだった、15,145ページ(!)におよぶ大長編小説の世界観、少女への人並みはずれたこだわり、小説の挿絵として描かれた、まったくの独学による膨大な量の絵画、そしてそのあまりにも突出した個性…。語るべきことはいくらもあるのですが。それらはとりあえず脇に置いておいて。ダーガーが描いた実物の絵画をじッと見つめる。オモシロいんですよ! 色使いがビビッドで、とにかくポップで。それは、ダーガーが新聞や雑誌のイラストをトレースしているのでそりゃそうだ、なんですが。それでも、人間がもつイマジネーションに畏敬の念を感じずにはいられませんでした。
オルタナティブだとか! アウトサイダー・アートだとか! よく分かりませんけど! 来週、7月16日まで原美術館で開催されています。興味のある方はぜひぜひ。