BLACK RAIN - OZZY OSBOURNE
"Prince of Darkness"こと、オジー・オズボーンのニュー・アルバム「Black Rain」がリリースされました。えッ、前作から6年も経っていたのか!
ギターのザック・ワイルドが全面的に作曲に関わっているからでしょう、前作よりもかなりヘヴィな音作り。にもかかわらず、聴き疲れたぁと1曲もスキップすることなく、一気に聴き終えてしまえるのは、オジーがBlack Sabbath時代から遵守している「ヘヴィなギター・リフにこだわる」、そしてなにより「メロディを大事にする」という2つの鉄則の融合がみごとに成功しているからでしょう(実際、オジーはインタビューを受けるたびに、自分がBeatlesの大ファンであることを公言している)。途中にはさみこまれたバラードが、じつに叙情的でロマンティック。自分の繊細な一面を隠さない、ピュアな姿勢も、人々がオジーを支持する理由のひとつでしょうね。
日本盤に収録されたボーナス・トラックをふくめると、1、5、9、10、12曲目がいまのところの僕のお気に入りですが、中近東風のメロディが異色な、タイトル・ナンバーの3曲目が強い印象を残します。元祖・悪魔ロッカーのオジーをしても、現在のアメリカが他所の国でやらかしている事象は悩みの種のようです。ジャケのオジーのグラサンに映る光景は、一体どんなものなんでしょうか。