闘魂ハイスクール
真夏の風物詩のひとつ、夏の全国高校野球。10代の遊びたい盛りを、ひたすら野球に捧げる様は、高校3年間、ずっと帰宅部&ゲーセン通いだった僕にはとてもとても真似できるものでは。そして、将来の進路、友情、恋愛などなど、数多くの悩み事に振り回されるのも、多感なこの時期です。
"闘魂ハイスクール" 校長・アントニオ猪木だ。開校するにあたって一言いっておく! 我が校には校則もなければテストもない。「授業」を受けたいヤツは勝手に入って来い。友達や彼女を誘うも良し。さぁ、遠慮しないでかかって来い!!
という、相変わらずなアジテーションではじまるのが、アントニオ猪木校長が悩める10代の青少年の質問に、真っ向勝負で挑む人生相談本「闘魂ハイスクール」。アントンが参議院議員だった時代に出版された本なので、捕鯨問題、北方領土問題やアラブ情勢、はては自らの都知事選出馬、そして辞退にいたるまでもが語られているのですが、若者の悩みはそんなグローバルなことより、身のまわりのちょっとしたこと。しかし、そんな問題にも猪木は舌鋒鋭く、えげつない攻めを仕掛けるのです。例えば「やる気がでない」いう連中には、
二股交際に悩むヤツには…、
個人的にツボだったのが、この質問↓
こんな質問、猪木に尋ねてどーすんだ? さすがの猪木も受け身を取りきれず、「それとも石像も宇宙人の仕業なんだろうか…」と思案にくれる始末。しかしッ、「宇宙人の存在は信じている」猪木が、レスラー現役引退後、佐山聡らと1998年に旗揚げした団体の名前は、奇しくも「UFO(Universal Fighting-arts Organization)」なのでした。