ハッスル・マニア 2005
たしかに賛否両論、ありますよね。しかし「破壊なくして創造なし」。これはかつて、ハッスルの中心メンバーであった故・橋本真也選手の口癖でした。百聞は一見にしかずというか、ダメならどうダメなのか、この眼で見届けたいというか。それに、出場メンバーはやたら豪華なわけで。ようするに、こういう時の僕はヤジ馬根性のかたまりなんです。
観客の入りはほぼ満席。カップル&女性の観客も多かったですね。試合中、選手がロープブレイクすると「ロープに手をかけたら、5カウント以内に技をとかなきゃいけないんだ」と、プロレスのルールの基礎をとなりに座っている女の子に解説しているやつがいたり。招待券で来たのかもしれないけど、普段プロレスに興味のない客層をとりこむ、という点では、及第点をあげていいんじゃないですか。で、肝心の試合内容ですが…。試合結果
セイセイセイ、今大会のMVPは、間違いなくレイザーラモンHGですよ! 学生プロレス出身ってことは知っていたけどぉ…。あんなに動けるとは、正直思わなかった。安生、もとい、アン・ジョーにはなったドロップキックのフォームなんて、見事なもんですよ、ウン。観客は、もう釘付け。ただスタミナに問題があるのか、小川直也や大谷晋二郎にタッチすると、エプロンで死んだように倒れて動かない、けど、その姿が観客の爆笑を誘発。小川と川田利明の抗争なんか、完全にかすんでいましたもん。そうそう小川のファイトスタイルですが、少なくとも去年よりは塩分が減少していると思いました。向上してますよ。
「お祭り」としては成功してました。ただ、メーンの試合で、お笑い芸人がグラビアアイドルからフォール勝ち。目の肥えたプロレスファンには噴飯ものの結果です。最後に高田総統が小川にマイクで投げつけた「チキン。時代はどんどん動いているぞ。よく考えてみるんだな」というセリフ。なんだか意味深じゃぁありませんか。和泉元彌はこれっきりかもしれないけれど、HG、キミは継続参戦ばっち来〜い!