「1984年のUWF」
『1984年のUWF』読了。ほぼ全編にわたり、佐山聡の革新性と天才を褒めそやす一方で、相手にケガをさせることに鈍感なクラッシャーで(アンドレとの不穏試合や長州蹴撃事件で新たなファンを獲得する推移は面白い)、佐山のシューティング・プロレスのスタイルを丸パクリし、ビッグマッチ以外では露骨に手を抜いたなど、前田日明に対する評価はきわめて辛辣。
「(前略)心の中では、UWFの試合は面白くないと思っているんです。でも、世間では『UWFこそ本物!』と言われているし、『週刊プロレス』もそう書いている。
『UWFのプロレスがわからないとダメだ』という強迫観念が、僕の中にはありました。たとえば、ゴダールやトリュフォーの映画を観て『わからない』とは言えないじゃないですか。言えば自分がわかっていないことがバレてしまうからです。(後略)」(本文中より。格闘技ライター堀内勇の発言)
UWFが選手やフロントではなく、観客の幻想によって支えられていたことが強調されている。著者の、プロレスに対する徹底的に冷めた視線や、レスラーの心情を本人に代わって代弁してしまう筆致は相変わらず。
「SARUSARU漫画展2」始まりました
本日より、江古田のCafe FLYINGTEAPOTにて合同展「SARUSARU漫画展2」開催です(13日まで)。
先ほど搬入作業が終わりました。皆様のお越しをお待ちしております!
合同展「SARUSARU漫画展2」のお知らせ
2月1日(水)から13日(月)まで、いつもお世話になっている江古田のCafe FLYING TEAPOTでの合同展「SARUSARU漫画展2」に参加します。僕は70年代セクスプロイテーション女優のイラスト3点展示予定です。よろしくお願いしまーす!
BANZAI! Japanese Cult Movie Posters
むちゃむちゃ寒いので、家にこもって、昨年末に酔った勢いでポチってしまい、正月にイギリスから届いた日本映画ポスター集『BANZAI! Japanese Cult Movie Posters
』をパラパラめくっているんだけど、これがまぁ、およそ300ページのなかにいかがわしいポスター画像がこれでもかと詰め込まれた大著なのであった。
ホラー、モンド、スケバン、マカロニウエスタンにブルース・リーからゴジラまで。よくぞここまで集めたもんだとため息しきり。映画ってつくづく見世物だよなぁとの思いをよけいに募らせながら麦茶飲んでます。
なかでも今じゃなかなかお目にかかれない洋ピンが充実しているのが嬉しい。ジェス・フランコがクリフォード・ブラウン名義で撮った『肉欲魔女(Les Demons)』のポスターなんか初めて見た気がする。こりゃひょっとしてジョー・ダマトの『猟奇変態地獄(Emanuelle E Gli Ultimi Cannibali)』も拝めるかも! と思ったけど収録されてませんでした。生きてるうちに目の当たりにすることができるのでしょうか?
【追記】この記事をアップした後、ネットサーフィンしてたら『猟奇変態地獄(Emanuelle E Gli Ultimi Cannibali)』のチラシ画像を発見! 感激したなぁ。オークションに出品した際の画像のようです。どなたかは存じませんが、画像お借りします。ありがとうございます!
謹賀新年
明けましておめでとうございます。皆さま、本年もよろしくお願いいたします!
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